お墓の構造について
墓石の形について
和墓
最も標準的な形のお墓です。竿石(さおいし)の下に上台石(うわだいいし)、下台石(しただいいし)を重ねた形が多く見られます。下台石の下に芝台石(しばだいいし)を置いたり、竿石と上台の間にスリンと呼ばれる石を置く場合もあります。
また、付属品として香炉(こうろ)、水鉢(みずばち)、花立て(はなたて)、墓誌(ぼし)、卒塔婆立て(そとばたて)なども、必要に応じて設置されます。
和型供養塔
現在の和型墓石が広く普及する以前に多く作られた、供養塔の形をしたお墓です。
五輪塔(ごりんとう)、多宝塔(たほうとう)、宝篋印塔(ほうきょういんとう)、無縫塔(むほうとう)などの種類があります。
洋墓
芝生墓地やガーデニング霊園、西洋風霊園などの増加とともに、西洋風のお墓も増えてきました。
台石の上に、和型と比べて背が低く、横幅が広い竿石を置いたお墓で、竿石の前面を斜めに加工した「オルガン型」や、垂直に加工した「ストレート型」などがあります。
また、芝生墓地などで多く見られる「プレート型」もあります。
デザイン墓
伝統的な形にとらわれず、故人の趣味や個性を反映したオリジナルのデザインを施したお墓を選ぶ方も増えています。
ただし、墓地や霊園によっては特異なデザインのお墓を建造できない場合がありますので、事前に確認する必要があります。
よくある質問 Q&A
Q. お墓を立てるのに、まずなにからしたらいいですか?
A. 1.墓地探し 2.菩提寺様か石材店に相談
Q. お墓はいつまでに立てるのですか?
A. 地域性はありますが、特に決まりはありません。目安として、一周忌までに立てる人が多いようです。
Q. 宗旨、宗派によって、お墓の形の決まりはありますか?
A. 神道はありますが、宗派の形の決まりはありません。地域性はありますが、自由な形にする人が増えてきています。
Q. お精根入れ、お精根抜きって何ですか?
A. お精根入れとは・・・お墓を新しい場所へ移した時の納骨時や、お墓を建てた時に、お寺の住職様にお経をあげて頂くことです。
(これを「開眼法要」といいます。)
※ただし、宗旨、宗派、地域によって少しずつ考えが異なります。
お精根抜きとは・・・お墓に戒名を追加彫りする時や、今あるお墓を動かす時に、お寺の住職様にお経をあげて頂くことです。(これを「閉眼法要」といいます。)
お精根抜きをすることで、お墓にいらっしゃる仏様やご先祖様に、元々の場所へ戻っていただきます。お精根抜きが済んだ後、お墓を動かしたり追加彫りが出来るようになります。
今あるお墓へ追加彫りする場合、
1.石碑に彫刻・・・ほとんどの場合、お精根抜きが必要です。
2.墓誌に彫刻・・・お精根抜きが必要な場合と不要な場合があります。これはお寺様ごとに違いがありますので確認が必要です。
Q. お墓参りはいつすればいいですか?
A. 毎日でも結構です。お盆、お彼岸、命日、月命日と行かれると故人も喜ばれるでしょう。
Q. お墓の汚れはどうしたらいいですか?
A. 40年ぐらい前までに建てたものであれば、濡れタオルで拭いていただければほとんどの汚れは落ちます。
たわしや研磨剤で擦ると、石に傷がつくこともあるので使わないことをおすすめします。
それよりも古く建てられたものであれば、たわしでこすらないと汚れは落ちません。